『Fe』はエレクトロニック・アーツ(EA)が手がけた3Dアクションゲーム。
明言されていないので正式な発音がわからないのですが、「Fe」とはスウェーデン語で「妖精」を意味する言葉。フィェ、フィァのような発音。詳しくはご自身でググって聴いていただきたい。
(ちなみに、タイトル名が日本の某有名シミュレーションゲームの略語と同じであるため、ゲーム情報を検索する際は注意が必要です)
この記事では、『Fe』について、どんなゲームなのかを遊んでみた感想を交えつつ紹介していきます。
どんなゲーム?
Feを操作して、縦横無尽に森を駆けめぐる3Dアクションゲーム。
オープンワールドの作りをしており、エリアとエリア同士は境目がなく繋がっています。
【ゲームの特徴】
・動物たちに協力してもらう
鳴き声で動物たちと仲良くなることで、動物に協力してもらったり、仕掛けを作動させてギミックを解いていくタイプのゲームです。
・できることが増えていくタイプのゲーム
はじめは一種類の鳴き声しかありませんが、ゲームを進めていくうちに大型の動物から鳴き声を教えてもらうことができます。鳴き声を獲得すれば任意で仕掛けを作動させることができるようになります。
また、マップのあちこちに赤いクリスタルが落ちており、それらを一定数集めることで新しいスキルを獲得することができます。
・敵が存在するタイプのゲーム
このゲームにはロボットのような形をした「サイレント・ワン」という敵が存在します。
見つかって捕まるとアウトです。うまく隠れながら進みましょう。
・言語が存在しない
基本的に言語による説明がありません。
ストーリーらしきものはありますが、具体的な説明はないので各地の石碑や背景からプレイヤーが解釈することになります。
今作の良かった点&気になった点まとめ
・ワープ機能がないため、収集要素の回収が面倒
・アクション部分
・ストーリー部分は「雰囲気ゲーム」
以下で詳しく述べていきます。
【良かった点】
・透き通るような幻想的なグラフィック
まるで切り絵のような黒と透明感のある色使いが、幻想的な雰囲気を生み出しています。
紹介画像を見たときに少し怖そうな感じかと思いましたが、そんなことはありませんでした。普通に遊べたので大丈夫です。
・動物たちと力を合わせるゲームシステム
このゲームでは、サイレント・ワンに捕まった動物たちを助けていきますが、時には彼らに助けてもらう場面もあります。
自力では進めない箇所は助けた動物に突破してもらったり、背に乗せてもらって遠くまで運んでもらったりと、助け合う形がいいなと感じました。
鳴き声をシンクロさせたときに、互いに喜んでいる姿も微笑ましいです。
一部、蛇のようなツチノコのような動物も出てくるので、そういう系が苦手な方は注意かもしれません。
・オープンワールドの森を飛び回る体験
ゲームを進めていくと、木から木へ飛び移ったり、ムササビのように滑空したりできるようになります。
過去に通ったエリアでも、上から眺めてみるとまた違った景色が見えて面白いですね。
・マップ&一応のガイド機能あり
目指すべき場所は、マップの緑色の♢マークで示されています。基本的には、このマークを追って移動していけばストーリーが進行します。
また、進む道順や方角がわからなくなった場合は、小鳥を呼んでガイドをしてもらうこともできます。
・収集要素あり
スキル獲得のための「クリスタル」や、「サイレント・ワンの記憶」、各地に点在する「石碑」などが収集要素です。
スキルをすべて獲得しなくても、エンディングまで到達可能です。
クリスタル攻略に関しては、公式サイトの「最新ニュース」に、エリア毎の「公式クリスタルガイド」があるので、見つからない場合はそちらを参照することができます。
【気になった点】
・一部の操作方法がわかりにくい
タイトル画面に操作ガイドはありますが、ゲーム内のチュートリアルは基本的に詳しい解説がなく、どうしたらよいかわかりにくい場面がありました。
自分は、最初の花をどう突破したらよいかがわからず、初っ端のエリアでまさかの小一時間ほど彷徨っておりました……。
事前知識なしでプレイしたい方もいると思うので、操作や困った部分は別の記事にまとめておきますね。
▼操作関連や困りそうな部分のまとめなど、攻略関係はこちら
・ワープ機能がないため、収集要素の回収が面倒
収集要素がたくさんありますが、見つけにくいものも多く存在するため、攻略情報なしかつ一度のプレイですべてを回収することは難しいです。
そのため、あちこちのエリアに再び赴いて収集要素を集める方が多いと思うのですが、このゲーム、なんとワープ機能がありません。
入口までなら動物に乗せてもらえる箇所もありますが、基本的にはすべて自力で行かなくてはなりません。
また、エリア間は一方通行になっている箇所もあるので、結構……大変です。
規模は全然違いますが、塔のないブレ○イだと思っていただければ、イメージしやすいかと思います。
・アクション部分
ギミック的に難しい部分はそんなにないのですが、視点リセットがないのとジャンプの距離感が少しつかみにくいため、木から木へ飛び移る場面が少し難しく感じました。
基本的な部分は難しくありませんが、総合的に見るとジャンプと滑空にクセがあるため、難易度はそこそこかなという印象です。
・ストーリー部分は「雰囲気ゲーム」
言語のないゲームのため、ストーリーについての明確な説明がありません。
なんとなくわかったか?といえば、なんとなくわかった気もするし、「いや正直よくわからん」という感じでもあります。
まとめ
美しい幻想的な森の中を、動物たちと心を通わせながら進んでいく『Fe』。
おそらく、「自然の中で生きる者たち」を強く意識したのか、ワープができなかったり、視線リセットができなかったりとゲーム的なシステム面では少し不便と感じる部分はありましたが、言語がない中でも不思議と気持ちが通じるような感覚を味わえたのがよかったです。
寄り道をしつつ、9時間弱ほどで本編クリア。クリスタル収集も合わせるとトータル15時間ぐらいのプレイ時間です。
幻想的な世界観や、雰囲気ゲームが好きな方向けのゲームかなと思います。