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DEEMOってどんなゲーム?~Switch版の無印&Rebornの違いもあわせて解説!

たまに起動してはピコピコ遊んでいる、音ゲー『DEEMO(ディーモ)』
過去に書いた記事が読みづらいと思ったので、「そもそもどんなゲーム?」「Switch版2種類の違い」を改めて書き直してみました。

(ちなみに、筆者は過去に「カラフルでポップなあれを叩くゲームのCS版」を通常コントローラーでガツガツ遊んでいたタイプです)

 

どんなゲーム?

画面上部から落ちてくるノーツをタイミング良く押してして遊ぶ音楽リズムゲーム。いわゆる「音ゲー」です。
台湾の会社であるRayarkが開発したスマホゲームであり、後にPSVita版やPS4版、Nintendo Switch版が発売されました。

2013年に配信された初代の『DEEMO』を始めとして、
PSVita版である『DEEMO~ラスト・リサイタル』、
『DEEMO』を3Dグラフィックにした『DEEMO -Reborn-』
が存在します。

単純な移植版だけでなく、楽曲数の違いや、2D・3Dグラフィックの違いなど、オリジナル版とは異なるものもあるので、購入の際はよく調べることをお勧めします。

また、これらとは別の作品として、『DEEMOⅡ』もスマホゲームで展開されています。

 

【ゲームの特徴】

・ピアノがメインの音ゲー

どの楽曲もピアノがメインとなっているのが特徴的です。
ピアノが中心なのでお堅いイメージを持たれるかもしれませんが、楽曲はクラシック的なものからジャズ、和風、ボーカル入り、ポップス、トランス系、ピコピコ系など実に様々。ちゃんと音ゲーです。日本語の楽曲もあります。

 

・ストーリーの存在する音ゲー

当時はとても珍しかった「ストーリーが存在する音ゲー」です。

見知らぬお城に天窓から迷い込んだ少女と真っ黒い姿のDeemoのお話。
家に帰る方法を探す少女はDeemoがピアノを弾くと「樹」が成長することに気付き、Deemoにたくさん演奏してもらうことで天窓まで「樹」を育て、家に帰ろうと考えます。

プレイヤーが楽曲を演奏すると「樹」が成長し、一定の高さまで到達するとイベントシーンが挿入されます。
ストーリー自体はふわっとしていて、メインはあくまでも音ゲーです。

 

音ゲー部分について、もう少し詳しく!】

①ベーシックなタイプの音ゲー

ひとくちに音ゲーといっても最近ではいろいろな種類がありますが、『DEEMO』は
「上から下に流れてくるもの」「画面下部の判定バーに重なったタイミングで押す」
という、ベーシックなタイプの音ゲーです。

基本操作は画面をタップ。
黄色のノーツは左右へのスライド操作でも演奏できます。
家庭用ゲーム機ではコントローラーでの演奏も可能ですが、結構難しいです。
(DEEMOⅡだとフリックもあります)

コントローラーや操作については、後述の無印版とReborn版の項目で詳しく触れたいと思いますが、コントローラー演奏は難しいので、タッチ演奏ができるスマホ版やSwitch版などが個人的におすすめです。

 

②クリア判定ゲージが存在しない

音ゲーにしては珍しく、「ここまでキープしていないと失格になる!」という、クリア判定ゲージが存在しません。
途中で失格になったりすることもないので、安心してプレイできます。

曲をクリアするとストーリー進行に必要な「樹」が成長するシステムですが、クリアゲージがない&判定が結構甘いので、音ゲーが苦手な人でもストーリーを進めることができると思います。
(補足すると、一定数値を取らないと樹が成長しないのですが、かなり低めなので余程のことがない限り詰むことはないと思います)

 

音ゲーの判定はかなり甘め

ピッタリ合った時はCharming。少しズレるとHitの判定。大きくズレるとミスになります。
ほかの音ゲーだったらミスだろうと思うぐらいズレていても、結構セーフだったりするので、ミスの判定はかなり甘いです。

 

④固定幅のレーンが存在しない

上から落ちてくるタイプの音ゲーにしては珍しく、固定幅のレーンがありません。
音の高低によって、ノーツの配置やサイズが変わります。

 

⑤その他音ゲー関連の設定など、細かいところ

  • 基本は白、黒、黄のノーツ。黄色はスライド可能
  • EASY、NORMAL、HARDなど、難易度の変更可能
  • フルコンボやパーフェクトあり
  • 倍速設定可能
  • ノーツの落下速度をゆっくりにすることはできるが、曲自体を遅くして練習することはできない。また、特定区間を繰り返すなどの練習モードは存在しない。
  • 上から下に流れるタイプではあるが、画面が全体的に斜めになっており、奥から手前に流れてくるような画面の作りになっている。
  • 楽曲はパックごとに収録されている。お気に入り機能やプレイ数ランキング、検索機能などはないため、どの本にどの曲が入っているかを覚えておかなくてはならず、特定の曲を探しにくい。
ここまでのまとめ
  1. 『DEEMO』はピアノの音がメインの、ベーシックなタイプの音ゲーである。
  2. スマホやPS版、Switch版など、さまざまなハードで遊ぶことができるが、単純な移植版ではないものもあるのでしっかりと調べるとよい。(個人的にはタッチ演奏できるものがおすすめ)
 

Switch版のDEEMO&Rebornの違い

ここからは、自分が主にプレイしている「Switch版のDEEMO」「Switch版のDEEMO -Reborn-」について解説していきます。

ちょっとややこしいので、
「Switch版のDEEMO」「無印」
「Switch版のDEEMO -Reborn-」「Re」または「Reborn」
と表記させていただきますね。

ちょっと前置き
2021年の冬からDEEMOシリーズを遊び始めたのですが、
DEEMO -Reborn-(Switch)DEEMOⅡ(スマホDEEMO無印(Switch)と最終的に三作品遊んでしまいました。

そもそも音ゲーは好きだったので、何か良いゲームがないかと探していた時に、名前は聞いたことのあった『DEEMO』を遊んでみることに。

調べてみたら、いろいろな媒体&ソフトがあるようでどれを遊んだらよいかかなり悩んだのですが、
「謎解きも好きだし、音ゲーをやり込むのは時間的に厳しいかなー。サクッと一本のゲームを遊びたいなー」
という感じだったのでReを選択。

Reを遊んだのちに「DEEMOⅡ」がリリースされプレイしましたが、難易度云々やソシャゲシステムが自分には合わず、もっといろいろな楽曲がやりたくなってモヤモヤ。

結局、収録曲がたくさんある無印版もSwitchで購入した…という感じです。

というわけで、Switch版の無印Rebornもどちらも遊んだので、その違いを以下でまとめていきますね!

 

【ざっくり違い】

無印
2Dイラスト
イベントシーンに台詞やボイスはなし
収録曲が多い&難易度EX有りのため、がっつり音ゲーを遊びたいなら断然こっち
 
Reborn
3Dの奥行あるグラフィック
イベントシーンに台詞やボイスあり
謎解きアドベンチャー音ゲーをトータルで遊びたいならこっち

違いを表でまとめてみると、こんな感じ↓

  Switch版 無印 Switch版 Reborn
グラフィック 2Dイラスト 3D
全体的に暗めだが、ホラーゲームではない
収録曲数
※2022年2月時点
412曲 66曲
有料DLC楽曲 DJMAX collection」の5曲 太鼓の達人 collaboration collection」の5曲
Toy-con 「Toy-con collection」の20曲 なし
楽曲難易度 Easy、Normal、Hard
一部の楽曲にはさらに難しい「Extra」あり
Easy、Normal、Hardのみ
探索モードなど ほぼなし
(画面タッチで移動・調べる)
がっつりあり
(探索&謎解きしないと曲が増えない)
ゲーム自体の操作 画面タッチ、コントローラーどちらも可能 コントローラー
イベントシーンでのボイス なし あり
演奏感 スマホゲームが元なので画面が狭い
ノーツのサイズが大きい
ヒット時のエフェクトが残る
無印に比べると画面が広め
ノーツのサイズが小さめ
ヒットのエフェクトがすっきり
画面が暗いので黒いノーツが見づらい
コントローラー演奏&
ボタンのカスタマイズ
ざっくり設計
パターン設定や自分でボタンの割り当て可能
スライドはLかR
ボタン配置がカッチリ決まっている
2パターンから選ぶ形
スライドは左右どちらかのスティック
ノーツの色変更 できる
白黒、赤青、赤青緑から選べる
できない
忘れられた砂時計 課金なしでプレイ可能 なし
周回要素 あり
クリア状況を引き継いで周回可能
なし
セーブスロット なし(オートセーブ) あり
任意のセーブスロットが3つ
オートセーブの枠が1つ
イベント閲覧機能 あり 3Dでのイベントシーンは見返すことができない
無印版のイベントシーン(2D)はとある部屋で視聴可能
ロード時間 短い 無印と比べると長い

ざっとまとめるとこんな感じですが、下でもう少し詳しく解説していきますね。

 

【①収録曲数について】

無印⇒412曲+有料DLCDJMAX collection」
Re⇒66曲+有料DLC太鼓の達人 collaboration collection」
圧倒的に無印のほうが収録曲が多いです。

どちらにも共通して収録されている曲があったり、片方のソフトだけに収録されている曲もあります。
スマホ版の有料曲も収録されているので、買い切りのコンシューマーゲームはお得感が強いですね。
ただ、スマホ版の曲が全部収録されているわけではなく、最終的にはスマホ版が一番楽曲数が多いようです。

無印にもReの楽曲である「Reborn collection」が収録されていますが、全て遊べる訳ではありません。無印ではReに収録されている「Reborn collection」よりも曲数が少なかったです。

SwitchのToy-con(別売り)でピアノっぽい演奏ができる「Toy-con collection(20曲)」Switchの無印版のみで遊ぶことができます。

 

【②探索モードについて】

無印
基本は、「ひたすら演奏をする⇒イベントシーン⇒ひたすら演奏」という感じです。
探索部分については、アイコンをタップしてマップの切り替え。
オブジェクトを調べたり、楽譜を拾ったりというのもほんの少しだけあります。
あと女の子をタップするとしゃべります。

とにかく遊べる楽曲数が多いので、ストーリー進行上では曲で飽きるということはほぼないです。
あれこれと遊んでいるだけでぐんぐん樹が伸びてストーリーが進んでいきます。
 
Reborn
キャラクターの移動、楽譜を拾う、謎解き要素など、操作することが盛りだくさん。
むしろ、謎解きをしないと曲が全然増えません。
なのでReでは、「音ゲー⇒イベントシーン⇒探索&謎解きで楽譜入手⇒音ゲー」といった感じ。

自分は謎解きゲームが好きなのでこのあたりは別に苦ではなく、「持ってる曲を一通り演奏⇒イベント⇒探索して謎解き⇒謎解き疲れたから音ゲー…」という感じでバランスよく楽しめました。
 

【③演奏画面について】

無印スマホゲームっぽい画面なので、ノーツが大きく、落ちてくる感じは体感狭くて速め。
ReはTVゲームっぽい画面なので、全体的に広くてすっきり。DEEMOⅡに似ています。

同じ曲でも、同じ速さで演奏しようとするなら無印とReでは倍速のかけ具合が変わってきます。(無印が5ならReでは7ぐらい?)

個人的には、無印もReもどちらも一長一短という感じで慣れれば問題ないかなと思います。
気になる方は、実際に本家様のPVなどで見てみると良いと思います。

 

【④コントローラー演奏について】

無印もReもコントローラープレイに対応していますが、ボタンの割り当てが違います。

無印
基本は左側(青)の部分は左側のボタンどれでもOK、右側(赤)の部分は右側のボタンどれでもOKという超ざっくり設計
スライド部分についてはLかRを押しっぱなしにするだけ。向きなどは関係ありません。

ボタン設定については、カスタマイズが可能。
左右5パターンずつを選べるほか、任意でボタンを割り振ることも可能です。

まあ結局、画面左側と右側という二種類のノーツをタイミングで押すだけなので、個人的にはそんなになーという感じです。
 
Reborn
「このノーツはこのボタン」というように、かっちりとボタン配置が決まっています。従来の音ゲーに近いタイプです。
配置はAタイプとBタイプから選べますが、任意のカスタマイズはできません。

スライド部分については、左右どちらかのスティックを階段の方向に倒します。(倒す向きは決まっていますが、どちらのスティックを使うかの指定はありません)
スライドで片手が持っていかれるので、難易度の高い曲はなかなかキツイです…!

なお、曲の最初では対応ボタンが表示されるのですが途中で表示が消えてしまうので、慣れていないうちは地味に困ります…。

個人の体感ですが、結論から言うと、

◆無印
超ざっくり設計でReに比べて演奏しやすいが、歯ごたえの欲しい人は微妙かもしれない。ボタンはカスタマイズ可能。

◆Re
ボタン配置が決まっており、従来の音ゲーに近くてやりごたえがある。
スライド演奏の難しさや少し不親切なボタン表示など、無印に比べて演奏しにくい。

という感じです。
せめて、Reのスライド演奏がLかR押しっぱなしだったら良かったのになー…。

 

【⑤「忘れられた砂時計」と周回要素について】

スマホ版の有料追加コンテンツ「忘れられた砂時計」についてですが、
・無印⇒課金なしでプレイ可能
・Re⇒なし
となっています。

ちなみに周回要素に関してですが、

無印
周回プレイ可能。
曲などのクリア状況も引き継ぎあり。
 
Reborn
周回要素はなし。
クリア後に「はじめから」を遊ぶことはできるが、クリア状況等は一切引き継ぎなしのため、楽曲もまたイチから集める必要がある。

セーブデータは3つ作れるので、もしもまた始めからやる場合には、クリアデータと最初からやるデータのスロットをきちんと分けておくか、別のアカウントでプレイすることをオススメします。
(残しておきたいデータに上書きする事故のないように……)
 

【⑥その他ちょっとしたこと】

・ロード時間
無印のほうが短いので、音ゲーだけをサクッとプレイしたい人には無印が向いています。

・楽曲の音量について
無印は曲によって音量差がある…気がします。(個人の体感です)
「ボーカル曲」と「ピアノだけの曲」の音量の差が大きく、特にエチュードコレクションは顕著で、ピアノだけの楽曲は全体的に音量が小さいような気がします。

 

結局、どっちを遊んだらいいの?

「その人の好みによる」が全てかな、と思います。

ざっくりまとめ

収録曲の多さやEX難易度、ロードのストレスのなさなど、シンプルに音ゲーをがっつり楽しみたい方には「無印」がおすすめ。

『DEEMO』のストーリーを体感したい、謎解きも音ゲーも込みで一本のアドベンチャーゲームを遊びたいという方には「Reborn」がおすすめかなと思います。

ストーリーについては、無印もReも違いはありません。

無印についてはイベントシーンでの台詞がないので、雰囲気ゲームや考察が好きな人向け。
逆に映画を観るような感じが好みならばReの方が良いかと思いますが、本筋に大きな違いはないので、あまりこだわらなくても良い気はします。(個人の感想ですが)

あえて言うなら、自分はReをプレイしてからの無印だったので違和感などはありませんでしたが、無印⇒Reの場合だとどうでしょうかね。原作漫画が実写化した!みたいな感覚とかになるのでしょうか……?

ちなみに、自分のSwitchには無印もReも入っている状態ですが、どちらか片方にしか入っていない曲もあるので、クリア後もどちらも起動して遊んでいます。
今日はこれやりたいからこっち~。今日はこの曲やりたいからこっち~、みたいな。
まあそれでも曲数が多いので、基本は無印を選びがちですが…。

Switchならタッチ画面も大きいし、スマホのバッテリーも気にしなくて良いので結果的にSwitch版を買ってよかったかなと満足しています。

『DEEMO』が気になった方は、とりあえずスマホ版や、Switch版無印の体験版で遊んでみるというのもアリかと思います。
楽曲の好みもあるとは思うのですが、なかなかバリエーションが豊富で面白いですよ。ピアノやインスト系が好きな方には特におすすめです。


(Reborn版についての記事も昔書いていたので、一応貼っておきます↓)

rocagamech10.hatenablog.jp