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TUNIC|死にゲー初心者が遊んだ感想【ネタバレなし】

読めない説明書を手に、キツネの子を操作してハードなアクションや謎解きに挑む『TUNIC』
前々から気になっていたものの、いわゆる「死にゲー」と聞いて尻込みしていたこちらの作品。評判がかなり良かったのでセールを機に挑戦してみました。が、見事に惨敗…。

この記事では、『TUNIC』(Switch版)について、遊んでみた感想をまとめています。
死にゲーは自分には合わなかったので、ちょっと辛口に見えるかも。

 

どんなゲーム?

ハードな難易度のアクション×謎解き要素のアクションゲーム。

最大の特徴は「読めない説明書」。
操作方法も画面の見方も何一つわからない状況からゲームが始まりますが、あちこちに説明書のページが落ちており、拾っていくと少しずつわかるようになっていきます。
しかし、未知の文字で書かれているので、ほとんどが読めません。
ページを集めることによって、「わからない」状態を少しずつ解きほぐしていくのが、このゲームの醍醐味かなと思います。

 

遊んでみた感想

遊ぶ前に調べた感じだと、「ゼルダライク」×「ソウルライク」というワードがちらほら。
ゼルダシリーズが好きなので、謎解きに挑戦しつつ難しめなアクションが楽しめるかと思ったのですが、結論から言うと自分には合いませんでした。

 

【アクションの操作性&難易度がストレス】

とにかくアクションが合いませんでした。
ソウルライク、いわゆる死にゲーの部類に入ると思うのですが、ソウルライク初心者の自分には歯が立ちませんでした。
なんというか、敵が強く、キツネ君が弱すぎる。

  • 基本攻撃である剣のリーチが短く、剣アクションの種類が少ない。
  • 回避が基本になるが、スタミナを消耗する。
  • 盾でガードをする時もスタミナを消耗する。
  • スタミナがない状態で攻撃を食らうと大ダメージを受ける。
  • 盾はじき(パリィ)の反応が遅く、狙ったタイミングで使いにくい。
  • 爆弾などは転がるため、狙ったところに当てにくい。

そもそも、序盤だと盾もなく、遠距離攻撃もできないので敵の攻撃をとにかく避けるしかないのですが、ちょっと強い敵が2匹3匹出てきては上手く捌けなくて倒され、セーブポイントからさっきの場所まで走って戻っても、倒した敵も復活しているのでまた倒され…。

倒されては戻り、倒されては戻りを繰り返して少しずつ上達していくのを楽しむものだとは思うのですが、サクサク進めたい派の自分にはまったく楽しめませんでした…。死にゲーは向いていないのだと悟りましたね…。

キツネ君が強くなったり、飛び道具を使えるようになれば敵との戦闘は少しはマシになりますが、それでも後半ステージになるとHP最大値を削ってくるマップが出現し、さらには敵の通常攻撃でもHPの最大値を削ってくるようになります。

ここまでの難易度って必要だったのか……?

 

【アクションの救済措置はある】

アクションが苦手な人のために救済措置がいくつか存在し、設定画面からいつでも変更することができます。

  • 難易度は「ノーマル」と「イージー」から設定可能。
  • スタミナの消費あり・なしを変更可能。
  • 無敵モードのON・OFFを設定可能。

最初は設定をいじらずに頑張っていましたが、一つ目のダンジョンが終わった時点で大人しく難易度を「イージー」に変更。
これで鬼ムズ難易度ではなく、普通に楽しめるかと思ったのですが、その後「ガードでもスタミナが減るの何でだよ!」となり、「スタミナモード」も解禁。
最終的には、中盤に差し掛かる前あたりに「無敵モード」になったのでした…。
とても悔しいのですが、ストレスを貯めるよりは百倍マシかなと思い、アクションゲームのハラハラドキドキ感を楽しむのは諦めました。
でも無敵モードで楽しいかと言われると…うーん…。

 

【終盤の謎解きが大変】

多くは言えないのですが、謎解き部分を自分一人で完全に解いた人はどのくらいいるのでしょうか?
情けないことに、途中から考えるのが嫌になってしまったので所々他の方の情報を頼りましたが、いやあ……とんでもなかったですね…。
なるべく自分で辿り着けるようにと、段階的に載せてくれている親切な方もいましたが、いや、それでも難しい。それでも大変。

ちょっと惜しいなと思うのが、解答がアレすぎて、自分の解答そのものが間違っているのか、それとも入力をどこかで間違えているのかがわからないという点。もうちょっとどうにかならなかったのだろうか…。

 

まとめ

このゲームのウリである「わからなかったことがわかる面白さ」は確かにあり、使い方のわからないアイテムを見て「こうするのか?ああするのか?こういう意味なのか?」と推測していたものに対して、ページを拾うことで意味がわかった時のスッキリ感などはとてもよかったです。

しかし、とにかくアクション部分の難易度が高い。
果たしてこの難易度は必要だったのか?
見た目の可愛さに軽い気持ちで手を出してはいけません。死にゲーに慣れていないなら、なおのこと。

また、緑色の服や剣と盾、見下ろし視点のグラフィックなどから『ゼルダ』を連想させてしまう外見ですが、ゼルダライクにする必要があったのかも疑問です。

せっかく一番のウリである「説明書」があるのだから、それだけでも十分に面白かったと思います。アクション部分への疲労感やゼルダに引っ張られてしまう印象が、個人的にはもったいないなと感じました。
「説明書」を際立たせるぐらいのゲームバランスであれば、紙とペンを使い、じっくり謎解きに向かう気持ちになれたかもしれません。

TUNICを楽しんでいる方も大勢いるので、とにかく、自分には死にゲーが合わなかったのが一番の敗因かなと思います。どうしても好みはあるので、仕方ないですね。