正直もうやらないかなーと思っていたのですが、カッとなって作ってしまいました…!
今までと同様に「3tene FREE」のダンスモーションを中心にしながら、あれこれほかのモーションも組み合わせてダンス動画っぽくまとめてみました。
以下、「無料かつ低スぺPCで3Dアバターのダンス動画を作ってみた」という内容の備忘録その3です。
【使用したもの】
- PC(手持ちのノートPC)
- 3Dアバター…………………VRoid Studioで作成
- 録画ソフト……………………3tene FREE、OBS Studio
- 動画編集ソフト………………AviUtl
- 使用BGM……………………ダンスタイム(ゆうり様)
- モーション①…………………3tene FREE
- モーション②…………………VRoid Studio
- モーション③…………………CMU Graphics Lab Motion Capture Database
- 素材お借りしました…………動画内にて記載
ほぼ前回と同じですが、いろいろと増えています。
今回は思った感じの仕上がりにするために、様々な素材をお借りしました。
素敵なBGM&素材を使わせていただき、ありがとうございました…!
【出来上がった動画がこちら】
動画作成にあたって手順的なものは初回とほぼ一緒です。1回目、2回目の記事も一応貼っておきます。
【前回までの記事はこちら】
今回やってみたかったこと
今までは、一連のダンスモーションをとりあえず録画して、音源に合いそうな部分を塊で持ってきてシーンチェンジで繋ぎ合わせる手法を取っていたのですが、いよいよ3本目ともなると今までと同じ手法では飽きる…。ワンパターン感が否めないし、作っている側も飽きる……。
実は、前回の動画を作る際に候補にしていたBGMが他にもあり、なんとなく全体のイメージはしていたのですが、入れたいモーションやカットを具現化する方法が見出せず、断念していたネタがありました。
じゃあ、それをなんとかやってみよう、と思ったのです。
今回やってみたかったことは、
- カメラをいじりたい
- ダンスじゃない動作も入れたい
- 切り替えでパッ!パッ!パッ!みたいな、メリハリをつけてみたい
- 全体的にシック?な感じにしたい
という感じ。
【カメラアングルについて】
カメラに関しては、本当はもっと滑らかに回したりずらしたりしたかったのですが、ちょっと無理そうなので断念。代わりに、横からのアングルやアップにしたものを別撮りして入れてみることにしました。
今回、ダンスモーションは
①正面向き(全身)
②足元アップ
③サイドからバストアップ
④後ろ向き(全身)
の4種類を撮影しました。
画像を画面いっぱいに大きく使いたい場合、全身が映っているものを拡大すると荒くなってしまうため、面倒ですが別撮りが必要かなと思います。
ダンスじゃない動作も入れたい
今回一番頑張ったのがこれ。
ダンスじゃなくて、ちょっと振り向いたり立ち上がったり歩いたり、そういう日常動作っぽいのを入れたい!というもの。
しかし、手を振ったりパンチしたりなどのモーションはあるものの、意外と「何気ない普通の動作」って無いんですよね……。
ちょっと伏し目がちで顔を上げるくらいでいいんですよ。でも無いんですよ。
いろいろ探したり、考えたりして最終的に採用したのは以下の数パターンでした。
①3teneの通常モーションをそれとなく使う
黄色のアバターが向きを変える部分は、モーション選択時に自動で体勢を変えるときの動きを利用しました。ちょっと無理やりな気がするけど、まあ…!
また、こちらの枠を出すようなシーンでは、「スピーチ」の手の動きを利用しています。
枠にAviUtlで「広がって登場」のアニメーションをつけることで、枠を出している感じが表現できたような…気が…するのですが…!
②VRoid StudioとOBSで動画を撮る
VRoid Studioの撮影機能では動画を撮影することはできないのですが、VRoid Studioの画面をOBS上で表示して、OBSで録画することは可能です。
この時、OBSで録画をしつつも、一番上の窓はVRoid Studioを選択しておかないとアバターがまばたきしないので注意が必要です。
モーションは自然な感じで良いのですが、自分でポーズを取らせた場合はまばたきしか動かないので多少の不自然さはあります。
③CMU Graphics Lab Motion Capture Databaseを利用する
今ある素材だけで頑張ろうとしたものの、それでも欲しい動作が足りなかったため「カーネギーメロン大学モーションキャプチャデータベース」のモーションデータをお借りしました!
ここで配布されている「BVH」という種類のモーションキャプチャーデータを、3teneに取り込んで使うことができます。モーション追加の方法は本家様が動画で解説しているので、そちらを参照するとよいと思います。
ちなみに、上記データベースだと検索が難しいのですが、「BVH WEB VIEWR」という別のサイトを利用すればプレビュー付きでモーションを探すことができるので便利です。
↑のような立ち上がる動作が欲しかったのでとても助かりました。
歩き方も数パターンあったり、アクロバティックな動きや短いダンスなどもありますが、ものによっては足首がねじれたりすることもあるため、実際に3tene上で確認する必要があります。上手く使うのはちょっと難しいかもしれません…。
その他AviUtlでいろいろやってみたこと
①全体的にシックな色味にする
レイヤーの一番上に、ブラウン系の色にしたオブジェクトをオーバーレイで重ねています。
場面によって色を変えたりしています。
②オブジェクトをその場で回転させてみる
標準描画の「回転」で「直線移動」をチェックして数値を入れるだけ。とりあえず右側だけに入れても回るので、それがラクかもしれません。
③オブジェクトを移動させてみる
縦に上下させたいならY軸を、横に移動させたいならX軸を使います。
該当のXかYを押して、「直線移動」を選択。
右か左には数値を入力するのですが、左は「どこから」、右は「どこまで」の値になります。
ちょっと文だけだと伝わりにくいので、詳しい方の解説を参考にするとよいと思います。
④ノイズの表現
冒頭や最後のテレビのノイズは、2本目作成の時にお世話になった「さつき氏のスクリプト」を使いました。「カスタムオブジェクト」の「セピアノイズ」です。めちゃ助かる。
このエフェクトに音源サイトさまからお借りした「アナログレコードのノイズ」を合わせています。
⑤エンドロールのような感じで文字を下から上に流す
- 文字を流す⇒「自動スクロール」にチェックを入れる
- 四角の範囲内だけで文字を流したい⇒拡張編集上の青いテキストバーの上で右クリックをすると「上のオブジェクトでクリッピング」というのがある。
画像や図形など、流したいエリアの枠をテキストのレイヤーの上段に用意して、「上のオブジェクトでクリッピング」を使えばOK。
まとめ
今回でやりたいと思っていたことは大体やれたかなと思います!
配布モーション頼みな部分が大きいので、「自分でモーションが作れたら」とも思うのですが、流石にそこまでは手が出せないので、今自分にできる範囲ではここが限界かなぁ…。
AviUtlでの編集に関しては、「こういうことがやりたいんだよなー」というものは、検索すれば大抵答えが見つかるので本当にありがたいです。
もっと使いこなせるようになれば、あれこれできちゃうんだろうなー。