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超探偵事件簿 レインコード|真実を求めて進むダークな推理ゲーム(※11/26追記あり)【ネタバレなしレビュー】

3D推理アドベンチャーゲームである『超探偵事件簿 レインコード』
元々ダンガンロンパシリーズのファンだったこともあり、気合を入れてプレイさせていただきました。
ネタバレが致命的なゲームですが、ストーリーのネタバレなしでまとめていますのでご安心ください。

この記事では、『超探偵事件簿 レインコード』(Switch版)について、どんなゲームなのか、遊んでみた感想を交えつつ紹介していきます。
※11/26にロード時間について 追記あり

 

▶これを書いている人

ダンガンロンパシリーズのファンであり、シリーズ3作品+絶対絶望少女もプレイ済み。
基本的にホラーや血は苦手だが、ミステリーならまだ耐えられる。
謎解きやアクションゲームが好き。難しい方が燃えるタイプ。

 

どんなゲーム?

超ざっくりいうと、超人的な特殊能力を持つ《超探偵》や相棒の《死に神ちゃん》と共に、未解決事件の解明に挑む3D推理アドベンチャーゲーム
公式の説明文では、「ダークファンタジー推理アクション」。

ハイスピード推理アクションゲームである「ダンガンロンパ」の制作陣が作っていますが、完全新規タイトルです。

 

【全体的な雰囲気】

  • 主人公や超探偵たちが調査をする「カナイ区」。降り止まない雨、揉み消される真相、怪しい超巨大企業など、カナイ区には様々な謎が渦巻いている。
  • 薄暗い雰囲気と、蛍光ネオンの光による独特な街並み。
  • 個性的なキャラクター達。
  • ブラック感とメタ的なネタの数々。
  • 章ごとに、自由行動→事件→調査→推理のパートが存在する。
 

【謎迷宮】

未解決事件を具現化した場所である《謎迷宮》。
相棒である死に神ちゃんの力を借りることで行ける場所。推理パートにあたる部分。
美少女にあんなことやこんなことをさせてしまうハチャメチャ空間。

 

【サブイベント】

  1. 依頼
    自由行動時に受けることができる。
    スキル装備枠に関わる「探偵ランク」を上げるためもの。
    その章の中でしかクリアできない。
  2. 〇〇との語らい
    キャラクターとのサブイベント。
    道中に落ちている「死に神ちゃんフィギュア」を集めることで会話シーンを見ることができる。
    周りのネオン色に紛れがちだが、落ちている場所のヒントが記載されている親切設計。
 

【その他システム】

  • チャプター選択あり
  • Rボタン長押しで早送り、一部シーンのスキップ可能
  • オートセーブあり
  • 任意のセーブスロットあり
  • 自由行動が終了する(メインストーリーが進行する)場合は、きちんとお知らせが出る親切設計
 

今作の良かった点&気になる点まとめ

 
良かった点
・良い意味で予想を裏切ってくれる展開あり
・キャラクターの描かれ方が良い
 
気になる点
・謎迷宮の迷宮感が薄い
・推理デスマッチへのロードが重い(※11/21アプデあり)
・アクションの難易度が低め

以下で詳しく述べていきます。

                                   

【良かった点】

・良い意味で予想を裏切ってくれる展開あり

レインコードだけでなく、ダンガンロンパシリーズにも言えることなのですが、このシリーズの何がそんなに好きかというと、毎度予想していなかった展開でぶん殴ってくるんですよね。
でも、好きだからこそ人には細かい部分までは教えられない、ネタバレを踏まずに自分でプレイしてくれ…!っていうゲームです。

 

・キャラクターの描かれ方が良い

記憶喪失の探偵見習いである「ユーマ」が主人公なのですが、ストーリーの進展とともに相棒である死に神ちゃんや他の超探偵たちとの関係性、ユーマ自身の成長など、キャラクターとその関係性の描かれ方が良かったです!
声優さんの演技も素晴らしかったですね…!

 

【気になる点(辛口)】

・謎迷宮の迷宮感が薄い

謎迷宮は、
・未解決事件が迷宮として具現化している。
・謎を解いていくことで真実に辿り着ける。
・思考回路や視点が反映される。
という点がなるほどなーでもあり、面白いなーと思うのですが、実際に遊んでみると、プレイヤーとしては選択肢を選んで基本はまっすぐ進むだけであり、「迷宮」を踏破している感じは無かったですね…。

また、真相がなんとなくわかっていても、謎怪人とのバトルやその演出を何度も見る必要があったり、二択や三択問題とそれに伴う演出を挟んだりと、謎解きにスピード感がないなーという印象でした。

 

・推理デスマッチへのロードが重い

謎迷宮内で何度もある「推理デスマッチ」。
Switchでのプレイ時は処理が重たいのかロードが長く、モザイク画面でしばらく待つ場面が何度かありました。

※2023/11/26追記
公式から2023年11月21日に更新データが配信され、推理デスマッチ時のロード時間が改善されました。
更新前後でロード時間を比較してみたのですが、4章最初のデスマッチはモザイク画面になってから約26秒でロード終了。更新後は約13秒でした。
他の章は更新前後での確認ができていないのですが、更新後に各章最初のデスマッチでロード時間を確認してみたところ、2章・約9秒、3章・約15秒、5章・約14秒となりました。
確実にロード時間が短くなっていますが、「なっっっっっっっが!」というロード時間が短くなって、少し待っていれば進む感じになりました。
アプデ前は本当に「フリーズした?これ大丈夫?」と心配するレベルのものもありましたからね…。アプデ感謝!
 

・アクションの難易度が低め

「推理アクションゲーム」ではあるものの、全体的にアクションの難易度は低め。
アクション部分は「推理デスマッチ」での「スティック入力による回避」といろいろな場面にある「制限時間内に正しいボタン入力」がメインです。
やることは2Dの頃と基本的に似たような感じであり、迷宮内を自分で自由に駆け回るタイプではありませんのでご注意を。

つよつよユーマくんにしたいと思って、スキルをモリモリ付けていたのですが、スキルなしでもクリアできそうな難易度です。
アクションが苦手な方はスキルをつけ、ある程度歯ごたえが欲しい方はスキルなしでプレイをした方がより楽しめると思います。

 

プレイした感想(ネタバレなし)

最初にも述べていますが、自分は元々ダンガンロンパシリーズのファンなのですが、今作は新規タイトルながらもシリーズに共通した部分があちこちで見受けられる作品でした。

相変わらずの強烈なキャラの面々と、所々に挟まれる死に神ちゃんのブラックでメタな発言。
でも、悪意があるというよりも、「死神」だからこその価値観ですし、また、ホラーとか怖い系が極端に苦手な自分にとっては、死に神ちゃんがメタネタや軽いノリを挟んでくれるおかげで怖さが軽減されました。すごくいい仕事をしてくれます。もう天使か。いや、死神だけど。
まあそれでも、苦手モチーフはありましたし、ダークな内容もありましたね。ダークファンタジーっていう話ですしね。
あとは、ちょいちょい「それは大声で何度も言っちゃいけません!」というのもあるので、レーティングを守ってプレイしていただきたいです。

今作は「3D」「推理アクション」「迷宮攻略」と聞いていたので、プレイ前はいろいろと勘違いをしていたのですが、前作までのシステムを引き継ぎつつ、アクションが苦手な人でも遊べる作品になったといったところでしょうか。
正直、爽快感とか歯ごたえが欲しかったなーと思います。

ここまで読んでいただいた方にはネガティブな印象を与えてしまったかもしれませんが、いや、もう、ストーリー展開はさすがでした。
詳しいことは何も言えないのですが、嘘でしょ!?そういうことしちゃう!?
っていう。
皆さんもストーリー展開に殴られて欲しい。

ちなみに、予約特典であるヤコウ所長の小説ですが、プレイ前に読んでも大丈夫なタイプの小説でした。
そのことを知らずにクリア後に読んだのですが、できればプレイ前に読んで、クリア後にもう一回読みたかったなーと思います。見方が変わりそう。

 

まとめ

ストーリー展開が面白い+アクションの難易度が易しい推理ゲーム。
ダークな雰囲気やクセのあるキャラクター、世界観など、合いそうな方や気になる方には絶対にネタバレを見ないでプレイしていただきたいゲームです。