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なつもん! 20世紀の夏休み|「これだよこれ!」な夏休み系アドベンチャーゲーム【ネタバレなしレビュー】

想像していたよりもやれることが盛りだくさんだった『なつもん! 20世紀の夏休み』
もともと「ぼくなつ」が好きだったこともあり、8月を使って存分に楽しませていただきました!

この記事では、『なつもん! 20世紀の夏休み』について、どんなゲームなのか、遊んでみた感想を交えつつ紹介していきます。

 

どんなゲーム?

サーカス団長の息子「サトル」となって、海あり山ありな田舎町「よもぎ町」で8月1日から1か月を過ごします。

どうやって過ごすかは自分次第。
ラジオ体操、虫取り、魚釣り、はたまた化石や不思議な何かまで、できることは盛りだくさん!
問題を抱えたサーカス団や、町の人々のお手伝いをするのもお忘れなく。

 

良かった点

・走り回るだけじゃない。跳んだり飛んだり、登ったりもできる!

舞台がオープンワールドとなっており、端から端までシームレスに冒険することができます。
ジャンプや壁のぼり、パラシュート的なアイテムなどがあり、気分はプチ「ブレ〇イ」。
「グリ」という実を使ったおもちゃの鉄砲もあり、ギミックを作動させたり、的当てをしたり、虫捕獲に使ったりという要素もあります。

 

・収集要素が豊富

虫図鑑、魚図鑑、化石集めや不思議なアイテム集め、イベント回収など、収集要素が思ったよりもたくさんありました。
「通知表」で総数を確認することができます。
収集要素がたっぷりあるのは、ゲーム好きには嬉しいポイントですね。

 

・日記をこまめにつけることができる

サトルくんは絵日記をつけているのですが、一日のまとめを一枚絵に描くのではなく、何かを経験したり捕まえたりと、「描くこと」があればその都度書き足していくスタイルです。

絵日記がどんどん増えていくのが楽しいし嬉しい♪
何かの出来事や誰かとの会話内容など、絵日記アイコンが出たら自分でその都度書くこともできますし、一日の最後にバーッとまとめて書くこともできます。

文章は3パターンから選ぶことができ、ちょっとしたスタンプも選択することができます。本作品の絵日記スタイル、個人的に結構好きでした。

絵日記は収集要素の図鑑も兼ねているのですが、全部の要素を一冊にまとめるか、ジャンルごとに絵日記を分けるかを選べるのも親切ですね。
自分は虫が苦手なので、分けられるのはありがたかったです…!

 

・「何をしたらいいか」がわかりやすい

自由気ままに過ごしてももちろんOKですが、「冒険メモ」という形で、どこで何をしたらいいのかをまとめてくれています。
また、サーカス団員である「ラブちゃん」にお願いをすると、「占い」でイベントの発生や収集物のヒントを教えてくれます。

 

・細かいところも親切

  • 地図を見れば誰がどこにいるかがわかるようになっていて、とても便利でした。
  • とある場所で時計を手に入れると、メニュー画面で時間を確認することができるようになります。
  • 設定画面で、時間経過の速度が3種類選べます。
  • 夜は部屋に帰らなくても、どこで終了してもOK。
  • バスや仮設トイレを使ってのワープ機能あり。特にバスは回数券を持っていればどこからでもワープすることができます。超便利。
 

・細かいところへのこだわりが良い

  • たくさん遊んでいるとサトルくんがどんどん日焼けしていくのですが、Tシャツの部分や靴の部分など、きちんと日焼け跡が残ります。
    服は持ち物画面から、Tシャツとタンクトップに着替え可能。靴は外に出て持ち物画面から脱ぎ着が可能です。
  • ラジオ体操に参加するとカードにスタンプを押してもらえますが、赤と青のスタンプが存在します。
    体操をスキップで飛ばすと赤のスタンプに、最後までやると青のスタンプを押してもらえます。
 

・2周目に引継ぎ可能な要素あり

ゲーム好きにはとっても嬉しい引継ぎ要素。
図鑑などの収集要素&収集度に応じて得たステッカーの枚数を引き継ぐことができます。
さらに、引継ぎ項目は自分で選ぶことができるので、「あれはもう一回初めから集めたいんだよなあ…」という凝り性の方もにっこりの仕様となっています。

 

遊んでみての感想

正直に言います。
発表当時は、「『ぼくなつ』がやりたいんだよ『ぼくなつ』がさー。」と思っていた時期もありました(ごめんなさい)。
でもいやしかし、公式の紹介ページを見てみたら、なんと「ぼくなつ」を手掛けた方が作ってるっていうじゃないですか!?

という訳で、いざプレイしてみたら、「これだよこれ」っていう夏休みゲームで、もうウキウキが止まりませんでした。

今までの夏休み系ゲームにちょっとしたアクション要素を加えて、さらに遊べるフィールドが360度見回せてかつ縦にも広がって、遊びやすいようにシステム上いろいろ整えてくれて…という、従来の夏休み系ゲームがパワーアップしたような感じ。

オープンワールド、さらには崖のぼり&パラシュート的な飛行……というと、どうしてもブレ〇イが頭に浮かんでしまいますが、いや、それにしてもサトルくんの身体能力が凄すぎでした。

壁のぼりなんかはあっという間に体力がなくなってあまり登れないんですけど、あっちは伝説の勇者でこっちは10さいの少年ですからね!同じ感覚でプレイしちゃダメ。

夏休み系ゲームでのアクションは新鮮でしたが、面白かったのはそれだけじゃありませんでした。
とにかく、細かい部分も丁寧に作られていて、痒い所に手が届くんですよ。
「今日はどこ行ったらいいんだー?」とか、「あれが見つからないー!」っていう部分も、地図だったり冒険メモだったり、占いだったりで補助してくれるので遊びやすかったし、
町の人に話しかけると、割と違った話が聞けたりするし、
マップが結構広いものの、バスや仮設トイレを使ってのワープがあったりもするし、
時間の進み方自体を変えることができるので、もっとたっぷり遊びたい人にも、もっとサクッと終わらせたい人にも対応しているのはありがたいですね。

自分は初見プレイだったこともあって時間の進み方は変えずに遊んでいたのですが、マップが結構広く、収集要素を集めているとあっという間に時間が溶けてしまい、「あそこももっとくまなく探索したい!明日行こう!」という、普通の速度だと絶妙な時間の足りなさで、次の日もやることがあって楽しみが尽きない感じでした。もう、あの……楽しかったです!

ゲームの面白さも良かったのですが、登場する人々とのやり取りも良いと思いました。
とにかく、みんな優しい…あったけぇ…( ;∀;)
サトルくんの単語勘違いとそれに対する返しもなんだか微笑ましいんですよね。大人たちの対応に余裕があるよなあ。
個人的には、今日子さんとのやり取りが毎回すごく好きでした!

攻略情報は見ないで遊んでいたため収集要素のコンプはできなかったのですが、また次の夏にコンプ目指して遊びたいですね。
トータルのプレイ時間は27時間。全体的に大満足なゲームでした!

 

まとめ

さて、『なつもん! 20世紀の夏休み』こんな人におすすめできるゲームかなと思います。

・自由に楽しめる夏休み系ゲームが好きな人
・やりこみ、収集要素が好きな人
・優しい世界でのんびり楽しみたい人

上の項目に当てはまる方は、ぜひ、プレイしてみてはいかがでしょうか?
体験版もあるので、お試しプレイも可能ですよ!