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Potion Permit|ゆったり楽しめる薬師のシミュレーションRPG【ネタバレなしレビュー】

薬師となって奮闘するシミュレーションRPG『Potion Permit(ポーション パーミット)』
ドット絵のグラフィックと、のんびりとした雰囲気が良さそうだったのでプレイしてみました。

この記事では、『Potion Permit』(Switch版)について、どんなゲームなのか、遊んでみた感想を交えつつ紹介していきます。

 

どんなゲーム?

都からムーンベリー島に派遣された薬師となって、町の人々を治療したり問題を解決していくシミュレーションRPG

ほのぼの系ゲームっぽい雰囲気ですが、主人公の前任者が相当なやらかしをしたようで、ストーリー序盤では町の人々の反応はかなり冷たいです。
「娘の病気を治してほしい」と薬師の要請をした市長夫婦はまだしも、ほとんどの住民からは薬師というだけで毛嫌いされてしまいます。

案内された住居もボロボロで、設備もほとんどが壊れた状態です。
主人公はこの逆境の中、人々の治療をしつつ、住民たちと信頼関係を築き上げていくことになります。

 

【ゲームの特徴】

・入院した患者の治療をする
主人公の住居の隣にはクリニックがあり、患者が来た場合には合図があります。
朝起きて患者の入院有無→診察→調合→投与→報酬獲得という流れです。
患者は毎日来る訳ではないので、丸一日自由な日もあります。

・薬の材料は自分で採取
薬の作成に使うのは、町の東側に広がる「原野」で入手した素材のみです。
自生している植物を鎌で刈る他、モンスターを倒して素材を入手することもできます。
体力やスタミナがありますが、体力がなくなった場合は強制帰還&翌日の昼からスタート。スタミナがなくなった場合は道具を振ることができなくなります。
体力とスタミナは営業時間内であれば「ヤナギの湯」で無料&何度でも回復可能。食べ物で回復することもできます。

・ピースを組み合わせて薬を調合
採ってきた素材は窯で調合します。
素材にはそれぞれ属性と形が決まっており、パズルのように組み合わせて薬を調合します。
同じ薬を既定の回数作成するとレシピとして組み合わせを登録することができ、素材さえあればサクッと調合することもできるようになります。

・住民や島の問題を解決する
最初は警戒されっぱなしの主人公ですが、住民に話しかけたりアイテムをプレゼントしたりすることで親密度を上げることができます。
治療だけではなく、住民たちの悩みを解決したり、ムーンベリー島の環境を改善したりすることで、人々に貢献していきます。

・設備や装備をアップグレード
調合窯やクリニック、住居、主人公の道具などはお金・木材・石材を使うことによって強化することができます。

 

良かった点&気になる点まとめ

 
良かった点
・期日のあるものが少なく、のんびり遊べる
・クエストや親密度イベントがわかりやすい
・指定キャラクターまでのナビゲート機能あり
・ワープポイントあり
・主人公の見た目を変更できる
 
気になる点
・文字が小さい
・住人の移動ルートに立つと不機嫌になる
・診察ミニゲームが面倒
・告白できるキャラクターが限られている
・主人公&犬の名前は日本語入力できない

以下で詳しく述べていきます。

 

【良かった点】

・期日のあるものが少なく、のんびり遊べる
期日があるものは、患者の治療とクエストボードでの依頼(お小遣い稼ぎ)のみです。
メインクエストやキャラクターからの依頼には期日がないため、のんびりとプレイすることができます。
ゲーム自体の雰囲気も穏やかでのんびりとしているため、急かされずにプレイできるのがいいですね。

 

・クエストや親密度イベントがわかりやすい
進行中のクエストはメニュー画面で確認できるほか、画面右側にも表示されます。収集系クエストは、何をあと何個集めたらよいかがすぐわかるので便利でした。
また、親密度イベントは、発生可能になると掲示板に時間や場所が記載される親切設計です。

 

・指定キャラクターまでのナビゲート機能あり
エストでは特定キャラクターに話しかけたり、アイテムを渡したりするのですが、相棒のペットに指定のキャラクターの場所まで案内してもらうことができます。これがめちゃくちゃ便利でした。

 

・ワープポイントあり
そこまで豊富ではないのですが、ワープポイントを調べることでファストトラベルが可能になります。
原野と町の行き来が一瞬で済むのでありがたいです。

 

・主人公の見た目を変更できる
主人公は男女選択可能であり、見た目も変えることができます。
性別&名前の変更はできませんが、見た目は後からお店で変更可能。髪型や服は増えません。

 

【気になる点】

・文字が小さい
インディーゲームあるある、文字が小さい問題。
設定画面で一応大きさを変えることができるのですが、TVモードでのプレイ時は小さくて見づらいです。

 

・住人の移動ルートに立つと不機嫌になる
住人たちはそれぞれ自分のスケジュールで過ごしており、町の中を移動していることも度々あります。
この時、住民の移動ルート上に立って進行を妨げてしまうと、「?」から始まり、ほどなくして怒り出します。そんなつもりはなくても、他のキャラとの日常会話中に住民が通りがかり、移動ルートを妨げて怒らせることもしばしば…。
すぐ通常の様子に戻るのでそこまで支障はありませんが、ちょっとモヤモヤします。

 

・診察ミニゲームが面倒
患者の診察時にはミニゲームを挟むのですが、何種類かのパターンがあるものの手間が増えるだけで正直面倒に感じることも。
調べるだけでぱっと診察が終わることが時々あったり、血清を使うことでミニゲームを省略することもできます。

 

・告白できるキャラクターが限られている
親密度を上げると告白することができるようになるのですが、告白できる住人とできない住人がいます。
意外なことに、農家のルケや鍛冶師のルーンハートは対象外。
メニュー画面の住民詳細で解説が4ページ分あるキャラクターにしか告白できないのが残念でした。
ちなみに、告白に性別は関係なく、イベント内容にも主人公の性別による違いはなさそうです。

 

・主人公&犬の名前は日本語入力できない
翻訳部分はほぼ問題ないのですが、主人公と犬の名前は日本語入力することができません。
しかし、主人公以外のキャラクター名はきちんと日本語で表記されます。ちょっと惜しい。

 

その他仕様

・初回起動時には日本語設定が必要
日本語対応ゲームですが、タイトル画面の設定画面から日本語に設定する必要があります。

 

・深夜2時で強制帰還
体力が残っていても徹夜はできません。
深夜2時まで起きていると強制帰還となり、昼12時からのスタートになります。

 

・セーブのタイミング
本作はオートセーブであり、任意でセーブすることができません。
ベットで寝るタイミングでセーブとなり、ロードした場合は朝からのスタートとなります。

 

遊んだ感想

ゲーム内容は違いますが、雰囲気は牧場〇語っぽい感じ。
患者が出たら薬を調合して治療をし、自由な時間は材料採取に出かけたり、釣りをしたり、のんびり町を散策して誰かに会ったら話をしたり。
メインクエストや親密度イベントには期日がないので、急かされることもなく自分のペースで好きにのんびり遊べる部分が良かったです。

一応エンディング(スタッフロール)があるのですが、条件が謎であり、自分のプレイ状況ではメインクエストが終わった段階ではエンディングが発生せず、あやうくエンディングの存在を知らずに終了してしまうところでした。

エンディングまでのプレイ時間は約26時間。
道具や建物などは最終まで強化していなくてもエンディングに到達できました。
セーブスロットに%表示があるので、それが関係している気もしますが…謎。

 

まとめ

最初は逆境の中で奮闘することになりますが、基本的には穏やかでゆったり平和な時間が流れるゲームです。ドット絵の雰囲気もマッチしていて良かったです。

ワープができたり、クエスト周りのシステムが親切だったり、ナビ機能があったりと、遊びやすさがきちんと考慮されており、個人的にはそこまで不便さを感じずにプレイすることができました。

調合材料を集めたり、建築や道具用の材料を集める必要があるので、ちまちま素材を集めるのが好きな人向けかなと思います。
のんびりゆったり楽しみたい方、いかがでしょうか?