キャンプ場の運営をする経営シミュレーションゲーム、『森林キャンプが丘』。
以前、カイロソフトさんの『夢おこし商店街』を遊んだところドハマりして時間をモリモリ溶かしてしまったのですが、この作品もやめ時がわからなくなるタイプのものでした…!
この記事では、『森林キャンプが丘』(Switch版)について、どんなゲームなのか、遊んでみた感想を交えつつ紹介していきます。
どんなゲーム?
キャンプ場の経営をするゲームです。キャンプをするゲームではありませんのでご注意を。
プレイヤーができることをざっとまとめると以下の通りです。
【キャンプ場の経営】
- キャンプ場の敷地内にテントサイトや施設、自然などを設置する
- お客さんが活動したり、くつろいだりするとポイントや収入が発生するので、それを使って新たな設備やアイテムを入手したり、設備のレベルアップをする
- 環境やお客さんの満足度を上げて、キャンプ場のランクアップを目指す。ランクアップするとアイテムがもらえたり、新たな設備や商品の研究ができるようになる
- 体験ツアーで新たなお客さんを獲得する
- 不要な木々や草むらを取り除いたり、丘や川を作ったりなど、キャンプ場の工事や拡張をする
【ショップの経営】
- 店舗内に商品棚や飾りなどの配置をし、売る商品を決める
- 出店している地域との親密度が上がると新しい施設などがもらえる
キャンプ場やショップは維持費がかかりますし、施設の設置や強化、キャンプ場の拡張なども莫大な費用がかかるため、キャンプ場の管理だけではなく、ショップの経営も重要な要素となっています。
【ゲームの特徴や仕様】
・15年間で一区切り
1年目の4月から始まり、15年間(16年目の3月)が終わると一区切りとなって、実績などのポイント合計を算出して終了となります。
同じデータのまま、引き続き遊び続けることもできますし、エンディング時のデータを元に一部データを引き継いで始めから遊ぶこともできます。
・高速表示はエンディングを見たら解禁される
時間の進み方を「高速」か「普通」かを選ぶことができますが、「高速」が解禁されるのはエンディングを見てからです。
良かった点&気になる点まとめ
・ショップ経営がシンプル
・引継ぎ要素がある
・まっさらな状態にして模様替えをするのは難しい
以下で詳しく述べていきます。
【良かった点】
・競争相手がいないため、マイペースに遊べる
以前遊んだ『夢おこし商店街』ではライバル店が登場し、対決要素があったのですが、今回の『森林キャンプが丘』ではライバルは存在しません。
一応、ゲーム内の「全国ランキング」というものはあり、12月が終了すると毎年評価がされるのですが、よくある「〇年までに評価〇〇を取れ!」といったような目標が課されている訳ではありません。
高みを目指してもいいですし、ゲームシステム的なものは放っておいて、自分の好きにキャンプ場を作ってもOKです。
・ショップ経営がシンプル
『夢おこし商店街』と『森林キャンプが丘』以外の作品を遊んだことがないので、ほかのタイトルだとどうかはわからないのですが、以前遊んだ作品ではショップの経営をするときには棚やテーブルの設置だけでなく、従業員をスカウトしたり、役割を振ったり、スタッフそのもののレベルを上げたりする必要がありました。
今回の『森林キャンプが丘』では、従業員についての設定がありませんし、育成することもありません。
商品のレベルに関してもこちらが何かするのではなく、売れれば売れるほど経験値が貯まって自動でレベルアップします。
商品の在庫は三か月に一度(季節の始め)に自動で行われます。
そのため、ショップ経営でやることは「棚の設置」と「どの商品を売るかの決定」、「その他飾りの設置」のみです。
季節によって売れ筋が変わるため、商品の入れ替えをすることはありますが、それ以外はとてもシンプルであるため「手が回らないよー!」とはなりませんでした。(季節の変わり目ギリギリに商品を入れ替えようとすると、間に合わないことはあります。)
・引継ぎ要素がある
先の仕様の部分でも触れていますが、15年間終了時のデータを利用して、一部要素を引き継いで始めから遊ぶことができます。
引継ぎ要素は自分で選ぶことができますが、エンディング時に算出されるポイントが必要です。
様々なことを達成すればしているほど引継ぎポイントが増えるので、周回すればするほど潤っていくゲームかなと思います。
一点だけ注意なのですが、引継ぎができるのは15年間終了時のデータのみです。
エンディング後に無限に遊べるモードも楽しめますが、何年やろうがそのデータは引継ぐことはできません。
【気になる点】
・花や木に限りがある
設置アイテムである花や木は種類がいくつかあるのですが、「所持数」があり、無限に設置できるわけではありません。
初期から持っているポプラなど個数制限がないものもありますが、個人的にはもっと花をたくさん置きたかったなあと思います。
花が無限に置けてしまうとゲームの難易度が下がってしまうので仕方ない部分かもしれませんが、花がたくさん欲しい人は周回プレイをするしかないですね…。
(一周だけでも各花は3~4個貰えるので、単に自分が景観にこだわりたいだけです。)
・まっさらな状態にして模様替えをするのは難しい
施設がたくさん手に入ってくると、配置換えをしたり、何なら一から組み直したくなったりもするのですが、設置や移動にはお金が掛かります。
撤去して新たに設置し直すよりも、移動のほうがコストが低いので、空けたい場所から一旦移動させて新しく施設を置く…という手法を取るのですが、避けておくための空きスペースがないと移動させることができません。
じゃあ色々面倒だからと撤去してまた新しく設置しようとすれば、莫大なコストが掛かってしまいます。
仕様上仕方ない部分ではあるので、資金を潤沢に用意しておくのがよいと思います。
遊んだ感想
「経営ゲームがしたい!」というよりは、「キャンプ系のゲームで癒されたい!」と思って始めた『森林キャンプが丘』。
キャンプをするゲームではありませんが、ドット絵の雰囲気も相まってほのぼのした空気が漂っており、キャンプ場に来たお客さんがテントを張ったり焚火をしたり、寝転んでくつろいだり、ごはんを作ったり…という様子を眺めているだけでほっこりした気持ちになりました。
前述の通り経営云々よりも癒されたい気持ちが強かったので、一周目はとにかく上手く進めることよりも「自分が見たいキャンプ場」を作ることを優先しました。
施設同士が影響しあうゲームなので、本当は施設を密集させたほうがいいんだろうなと思いつつも自然の緑を残したり、よりグレードの高い施設を置いたほうがいいんだろうなと思いつつも、初期の切り株が好きだったので残してみたり……などなど、ゲーム的な環境ポイントよりも、自分の思い通りの見た目にすることに注力しました。
「ここはアトラクションエリアにしようかな」、「ここは調理施設を固めたいな」、「ここに水場があったらキャンプの時に便利だろうな」など、ゲーム的な要素は放り投げて箱庭系ゲームのように好きに配置するのも個人的には楽しかったです。
まあ、施設の移動だけでもお金が掛かったり、空きスペースがないと移動させておけないので模様替えも一筋縄ではいかないのですが…!
エンディング後は、収集要素が全然集められなかったこともあり、そのまま遊べるモードを使ってのんびりだらだらと30年目が終わるまで遊んだのですが、それでもいろいろと限界があり、コンプなんて到底無理そうだなと察しました。
そこで二周目を始めることにしたのですが、なんと、一周目のデータを取っておきながら新しいスロットで、しかもデータを引き継いで遊べるではありませんか!
そんなわけで二周目は景観度外視で「いかにポイントを稼ぐか、いかにランキングを上げるか」を重視してプレイ。
あまり書きすぎてしまうとご自身で遊ぶ時の楽しみがなくなってしまうと思うため割愛しますが、最高ランク獲得を達成したり、一周目ではお目にかかれなかった施設やキャラクターを呼ぶことができたりと、なかなか満足な結果となりました。
いや、それでも出店地は三つ目止まりだったので、まだまだ回収できる要素はありますね…!
基本的には施設を置くことが中心のゲームですが、施設や自然の相互作用などとにかく配置がカギとなっており、やってみるとシンプルながらも意外と奥が深いゲームでした。
まとめ
どっぷりとプレイしてしまうタイプの、アイテム設置系キャンプ場経営ゲーム。
気が付いたら総プレイ時間が30時間ほどになっておりました…!
個人的には、競争要素がなかったことやショップ経営がシンプルになっている点が遊びやすく、気ままにプレイできて良かったです。
基本システムは「アイテムを設置する」という感じなので、箱庭系が好きな人は楽しめるかなと思います。
後半になると「キャンプ場ってなんだっけ…」という施設も出てきたりするので、複合アトラクション施設やネタが許せる人向けです。