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天穂のサクナヒメ|本格的な米作りと連撃アクションが面白いゲーム【ネタバレなしレビュー】

本格的な米作りが話題となった、稲作シミュレーション+アクションRPGである『天穂のサクナヒメ』。
「何言ってるんだ?」と思うかもしれませんが、本当にその通りなんですよ、このゲーム。稲作ゲームとして有名なため、アクションゲームであることを知らなかった…という友人もいたほどです。

この記事では、『天穂のサクナヒメ』について、どんなゲームなのかを遊んでみた感想を交えつつ紹介していきます。

 

基本システム

ぐうたら女神のサクナヒメはとあるやらかしをしてしまい、その罰として鬼たちの住むヒノエ島の調査を命じられる…というストーリー。RPGです。

しかし、なんとこのゲーム、敵を倒してレベル上げ…ではありません。
米を育てることで、サクナヒメのレベルである「格」や「ステータス」が上がります。

基本となる強さに加えて、装備品によるステータス上昇や補助効果を追加することができ、満腹度が尽きるまでなら食事によるステータスアップもあります。

基本的には米を育てつつ力を蓄え、それと並行してダンジョン探索を進めていく形になります。

 

稲作パート

田植えから収穫まで、昔ながらの稲作を体験できます。
最初はひとつひとつ手作業でかなり時間がかかりますが、本編を進めるうちに作業の速度が上がったり、新しくできることが増えたりします。

水嵩から日照時間、日々の草取りや肥料作りなど、おいしいお米を作るために気を配ることはたくさん!

ちょっとずつ収穫量が増えていったり、品質が良くなっていったりするのがとても嬉しいし、あとはもう、普段食べているお米のありがたみがわかる……!
なんて素晴らしいゲームなんだ。

 

探索パート

そもそも、本編ストーリーの目的が「サクナヒメが派遣されたヒノエ島の調査」なので、探索を進めないと本編が進みません。

 

【アクション部分】

横スクロール系のアクションゲームで、通常攻撃必殺技羽衣技を駆使してダンジョンを進みます。
障害となるのは敵だけでなく、ダンジョン自体に仕掛けられたトゲや毒などのトラップもサクナヒメの行く手を阻みます。

戦闘アクション部分は、思っていた以上に技の種類が豊富でした。

通常技も十字キーで種類がいくつかありますし、必殺技もふっ飛ばし系や連撃、溜め技、落下系、カウンターなど結構いろいろなタイプがあります。
単なる移動技かと思ってた羽衣も、単純に地形に掴まるだけでなく、敵への攻撃技や補助技もあったりとこれまた色々。

さらになんと!特に面白いのが吹っ飛ばしシステム。
攻撃で吹っ飛ばした敵を敵にぶつけるとダメージが入るんです!
敵は固まって出てくることが多いので、この吹っ飛ばしが本当に爽快

自分は、ついつい攻撃することばかり考えて回避が疎かになってしまうのですが、上手い人なら流れるようにコンボを決めつつ、羽衣で敵の後ろに回り込みさらにコンボでボコボコに!
…なんて事もできるんだろうなぁ。

 

【素材収集】

探索パートではダンジョンを踏破するだけでなく、物資を集めることも重要です。
敵を倒したり、オブジェクトを調べることでアイテムが入手でき、

・毎日の食事のための食料
・稲作に使う肥料のもと
・装備品作成のための材料
・装備品強化のための材料

などを収集して、身の回りを整えていきます。

稲作やサクナ強化の要素は本編を進めると少しずつ解禁されていくのですが、基本的にはダンジョン探索と米の世話を並行して進めていく感じです。
稲作パートもアクションパートもしっかり作られていて、個人的には大満足でした。楽しい!

 

マイナス面

概ね満足なんですけど、あえてマイナスな点を挙げるとしたら…

①字が小さい

インディーゲームあるある「文字が小さくて、見えない!!!!」
ほんと、ちまっとしてるんですよ…。基本的にTVモードで遊んでいますが、いつもより近づかないと見えない…ほんとに見えない…。

 

②枝魂&装備システム

6年目が終わるまで、拾った枝魂(しこん:宝石みたいなやつ)を装備の空きスロットに装着できるということに気づいていませんでした。
黒い枠のあるものが、空きスロットのある装備。

 

装備品の効果をレベルアップできる「真価:しんか」も色々条件があるのですが、
「〇〇を入手する」は、その装備をつけている時にカウントされ、規定数を超えればOK。
「〇〇を収集し、真価に変換」の時は、個数を集め、所持していればOK(消費アリ)。
この違いになかなか気づきませんでした…。自分の注意不足ですね。

 

③爆弾のダメージがデカい

「オイ!!爆弾投げてくるお前!やめろよ!ほんとやめろよ!!HPごそっと持っていかれたよ!」…ってなります。
兎鬼が投げられるサイズなので、爆弾自体が小さくて見落としがち。
しかも、倒した後にも爆弾は残るので、ほんとに気をつけてサクナちゃん……。

 

まあ、3点ほど挙げましたが、そうは言っても字の大きさ以外はそれほどストレスにはならないです。
要は、「慣れ」だ。

 

まとめ

トータル50時間ほどでクリア。
少しずつ良いお米が出来ていく稲作部分の達成感&縦横無尽に動き回れるアクション部分の爽快感が面白く、たっぷり楽しめました!

ストーリー部分は、サクナヒメに共感できることが多かったのも良かったし、グラフィックも綺麗だし、ボイスもGood。
拠点となる峠の四季の変化も美しい。
個人的に好きなタイプのゲームでした。

やり込み要素の「天返宮」はまだ最奥まで行けていないので、今後はのんびり米を育てつつ挑戦しようかな〜と思います。
いつか究極の米、作りたいなぁ…!